ここではMacのターミナルでマニュアルの表示やコマンドを検索する時に利用するターミナルコマンド「man」「apropos」について、コマンドの使い方を解説します。
ターミナルコマンド「man」
manは「manual」の略で、macOSや他のUnix系オペレーティングシステムで使用されるコマンドです。
システム上のコマンドやプログラム、ライブラリ関数のマニュアルページ(ヘルプ文書)を表示するために用いられます。
このコマンドは、コマンドの使い方やオプション、構文など、詳細な情報を提供し、ユーザーがコマンドの機能を正しく理解して使用するのに非常に役立ちます。
「man」コマンドの基本的な構文
manコマンドの基本的な構文は以下の通りです。
man [オプション] コマンド名
「man」コマンドでよく使われるオプション
- -k: 指定したキーワードでマニュアルページを検索します。
- -f: 指定したコマンドの短い説明を表示します(whatisコマンドと同等)。
「man」を利用している時の基本的なキーバインド
manを使用している間に役立つ基本的なキーバインドは以下の通りです:
Space: 次のページへ移動b: 前のページへ戻る/: 文字列検索(前方向)n: 次の検索結果へ移動N: 前の検索結果へ戻るq:manを終了
「man」コマンドの例
1.コマンドのマニュアルを表示
man ls
2.キーワードでマニュアルを検索
「copy」に関連するすべてのマニュアルページを検索します:
man -k copy
3.特定セクションのマニュアルを表示
C言語のprintf関数に関するマニュアルを表示します(セクション3は通常、プログラミング関数に割り当てられます)。
man 3 printf
ターミナルコマンド「apropos」
aproposは、macOSや他のUnix系オペレーティングシステムで使用されるコマンドで、指定したキーワードに関連するマニュアルページの一覧を検索し、表示します。
このコマンドは、特定の機能やオプションについての情報が必要なときに、どのコマンドや関数が該当するかを探すのに非常に便利です。
「apropos」コマンドの基本的な構文
aproposコマンドの基本的な構文は以下の通りです。
apropos キーワード
aproposはマニュアルページの説明部分にキーワードが含まれているすべての項目を検索し、その結果を表示します。
この機能は、特定のタスクにどのコマンドを使えば良いかわからない場合に特に役立ちます。
「apropos」コマンドの例
1.キーワードに関連するコマンドを検索
「print」に関連するマニュアルページを検索します。
apropos print
2.複数のキーワードで検索
「file」と「management」に関連するマニュアルページを検索します。
apropos "file management"
aproposコマンドは、知っているキーワードから関連するコマンドを探すために非常に便利であり、特に多くのコマンドが存在するUnix系システムにおいて有用なツールです。

