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ターミナルコマンド「ps」「top」の使い方

ここではMacのターミナルでプロセスの管理などに利用するターミナルコマンド「ps」「top」について、コマンドの使い方を解説します。

ターミナルコマンド「ps」

ps(process statusの略)は、macOSや他のUnixオペレーティングシステムで使用されるコマンドで、現在実行中のプロセスに関する情報を表示するために用いられます。

このコマンドはシステム管理者やユーザーがプロセスの状態を確認するのに非常に役立ちます。

「ps」コマンドの基本的な構文

psコマンドの基本的な構文は以下です。

ps [オプション]

「ps」コマンドでよく使われるオプション

  • -e:システム上のすべてのプロセスを表示します。
  • -f:フルフォーマットで情報を表示します。これには、ユーザーID、プロセスID、親プロセスID、開始時間、ターミナル、CPU使用時間、コマンドが含まれます。
  • -u ユーザー名:指定したユーザーのプロセスのみを表示します。
  • -p プロセスID:指定したプロセスIDに関連するプロセスの情報を表示します。

「ps」コマンドの例

1.すべてのプロセスを表示

システム上のすべてのプロセスを表示します。

ps -e

2.特定のユーザーのプロセスを表示

johnというユーザー名のプロセスのみを表示します。

ps -u john

psコマンドは、システムの診断、プロセス管理、パフォーマンスモニタリングなどに役立ちます。

たとえば、システムが予期せず遅くなったとき、どのプロセスが多くのリソースを消費しているかを特定するのに使用できます。また、不要なプロセスを見つけて終了させる際にも重宝します。

ターミナルコマンド「top」

top コマンドは、macOS や他の Unixオペレーティングシステムで使用される、リアルタイムでシステムのプロセスとリソース使用状況を表示するコマンドです。

このコマンドはシステムの現在の状態を把握し、CPU やメモリの使用率が高いプロセスを確認するのに特に役立ちます。

「top」コマンドの基本的な構文

top コマンドの基本的な構文は以下のとおりです。

top [オプション]

「top」コマンドでよく使われるオプション

  • -u ユーザー名:指定したユーザーのプロセスのみを表示します。
  • -n 数値:更新する回数を指定します。このオプションを使うと、指定した回数だけ情報を更新した後に top コマンドが自動的に終了します。
  • -d 秒数:画面の情報を更新する間隔を秒数で指定します。

top の使用中の操作

top を実行中に利用できるキーボード操作は以下の通りです。

  • q: top を終了します。
  • Space: 画面の情報を即座に更新します。
  • h or ?: ヘルプ画面を表示します。

「top」コマンドの例

1.標準的な使用法

デフォルト設定でシステムのプロセス情報を表示します。

top

2.特定のユーザーのプロセスのみを表示

john というユーザー名のプロセスのみを表示します。

top -u john

3.更新間隔をカスタマイズ

情報の更新間隔を2秒に設定します。

top -d 2

top コマンドはシステムのリアルタイム監視に非常に有用で、特にシステムパフォーマンスに問題が発生している時にどのプロセスが多くのリソースを消費しているかを素早く特定するのに役立ちます。

高頻度でデータが更新されるため、動的なシステムの挙動を追跡するのに最適です。

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