ここではMacのターミナルで利用するターミナルコマンド「mkdir」「rmdir」についてコマンドの使い方を解説します。
ターミナルコマンド「mkdir」
mkdir(make directoryの略)は、macOSで使用されるコマンドで、新しいディレクトリ(フォルダ)を作成するために使用されます。
このコマンドは、ファイルシステムに新しいディレクトリを追加する際に利用するコマンドです。
「mkdir」コマンドの基本的な構文
mkdir [オプション] ディレクトリ名
「mkdir」コマンドでよく使われるオプション
-m
:ディレクトリを作成する際に、指定されたパーミッション(アクセス権)を設定します。-p
:必要に応じて親ディレクトリも一緒に作成します。このオプションを使用すると、指定したパスに存在しない中間ディレクトリも自動的に作成されます。-v
:フォルダ作成処理の経過を表示します。
「mkdir」コマンドの例
1.通常のディレクトリ作成
mkdir projects
2.親ディレクトリと一緒に途中のディレクトリも作成
mkdir -p data/2024/reports
ターミナルコマンド「rmdir」
rmdir
(remove directoryの略)は、macOSで使用されるコマンドで、空のディレクトリを削除するために使用されます。
このコマンドは、ディレクトリが空の場合にのみ動作するため、ファイルやサブディレクトリが含まれているディレクトリを誤って削除するリスクを回避することができます。
「rmdir」コマンドの基本的な構文
rmdirコマンドの基本的な構文は以下の通りです。
rmdir [オプション] ディレクトリ名
「rmdir」コマンドでよく使われるオプション
-p
:ディレクトリが空になった場合、そのディレクトリを含む親ディレクトリも再帰的に削除します。-v
:削除されるディレクトリ処理の経過を表示します。
「rmdir」コマンドの例
1.単一のディレクトリを削除
rmdir emptyfolder
2.複数の空のディレクトリを削除する場合
rmdirコマンドの後にスペース区切りで複数のディレクトリを指定します。
rmdir folder1 folder2 folder3
ターミナルコマンド「rm」
rm(removeの略)は、macOSで使用されるコマンドで、ファイルやディレクトリを削除するために用いられます。
このコマンドは強力で、使用時には注意が必要です。特にディレクトリを削除する際には、その中身も含めてすべて削除されるため、誤って大切なデータを失うことがあるので利用する時は注意する必要があります。
「rm」コマンドの基本的な構文
rmコマンドの基本的な構文は以下の通りです。
rm [オプション] 削除するファイル名
「rm」コマンドでよく使われるオプション
-r
:ディレクトリを再帰的に削除します。ディレクトリ内のファイルやサブディレクトリも含めてすべて削除されます。-f
:強制的にファイルを削除します。通常、ファイルが存在しない場合や削除権限がない場合にエラーが出ますが、このオプションを使用すると警告やエラーメッセージを無視して削除が行われます。-i
:各ファイルの削除前に確認を求めます。安全に削除作業を行いたい場合に便利です。-v
:削除されるファイル処理の経過を表示します。
「rm」コマンドの例
1.単一のファイルを削除
rm file.txt
2.複数のファイルを削除
rmコマンドの後にスペース区切りで複数の削除したいファイルを指定します。
rm report.pdf image.jpg
3.ディレクトリとそのフォルダ内を削除
rm -r old_data
4.確認を求めながらファイルを削除
rm -i important.txt