iOSアプリを作成する時に欠かせないプログラミング言語Swiftの基本を解説していきます。
1. Swiftの基本構文
Swiftの基本構文を理解することは、プログラミングを始める上で非常に重要です。以下にSwiftの基本的な構文のいくつかを紹介します。
Print:文字の出力
文字の出力はprint(“出力する文字列”)となります。
print("Hello, World!")
コメント文
コメントはコードに説明を追加するために使われます。Swiftにはシングルラインコメントとマルチラインコメントがあります。
1行のコメントでは文頭にスラッシュ2つを記入します。
// これはシングルラインコメントです。
複数行になるコメントの場合は「/*」「*/」で囲みます。
/* これは
マルチラインコメントです。 */
2.変数と定数
Swiftでは、変数と定数を使って値を保存します。変数は var キーワードを使って宣言し、定数は let キーワードを使って宣言します。
変数
var myVariable = 12
myVariable = 75
print(myVariable) // 50
定数
let myConstant = 12
// myConstant = 88 // エラー: 定数の値は変更できません
変数では後から数字を変更できますが、定数では変更できません。
型推論
Swiftは変数や定数の型を自動的に推論しますが、必要に応じて明示的に型を指定することもできます。
let explicitDouble: Double = 89
データ型については次で解説します。
3. データ型
Swiftには様々な基本データ型があります。ここではいくつかの主要なデータ型を紹介します。
整数型
let integer: Int = 777
浮動小数点数型
let double: Double = 3.14159
let float: Float = 1.14159
文字列型
let string: String = "Hello, Swift!"
ブール型
let boolean: Bool = true
4. オプショナル型
Swiftのオプショナル型は、変数や定数が値を持つかもしれないし、持たないかもしれないという状態を表現するために使用されます。これは、特定の変数が nil(値が存在しない)を持つことができることを意味します。
オプショナルの宣言
オプショナル型の変数や定数は、型の後に ? を付けて宣言します。
var word: String? = "Hello"
word = nil // woed は nil を持つことができます
オプショナルのアンラップ
オプショナル型の値を使用するには、その値をアンラップ(取り出す)する必要があります。主な方法として、オプショナルバインディングと強制アンラップがあります。
オプショナルバインディング
オプショナルバインディングは、if let または guard let を使用してオプショナルの値を安全にアンラップする方法です。
if let unwrappedString = optionalString {
print(unwrappedString) // optionalString が nil でない場合のみ実行されます
} else {
print("optionalString is nil")
}
強制アンラップ
強制アンラップは、オプショナルの値が確実に存在する場合に ! を使用してアンラップする方法です。ただし、強制アンラップはオプショナルが nil である場合にクラッシュする可能性があるため、注意が必要です。
let forcedUnwrappedString: String = optionalString!

