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Safariの歴史と基本操作・便利なショートカット

サイトを閲覧するためにはWEBブラウザが必要ですが、ここではMacの標準ブラウザであるSafariの基本機能や操作について解説します。

Safariの歴史と特徴

SafariAppleが開発したウェブブラウザで、macOSだけでなく、iOS、およびiPadOSのデフォルトのブラウザです。ここではその歴史と主な特徴を解説します。

Safariの歴史

2003年1月7日、Steve JobsMacworld ExpoSafariを発表しました。

これまでAppleは、Mac OS X用の標準ブラウザとしてMicrosoftInternet Explorerを使用していましたが、独自のブラウザを開発することで自社製品との統合を強化し、より良いユーザーエクスペリエンスを提供することを目指しました。

このバージョンでは、Apple独自のWebKitエンジンを採用しており、高速なレンダリング性能が特徴でした。

このWebKitエンジンは元々KDEKHTMLエンジンをベースにしており、Appleがこれを改良してSafariに組み込んだものです。

そして2005年6月7日にSafariの開発者であるDave Hyatt氏がAppleWebKitオープンソース化したことを発表し、GoogleChromeではWebKitを採用します。(Googleは後に方針の相違でWebKitから分岐、Chromium向けに最適化したBlinkエンジンを利用しています。)

Safariは年々機能を強化し、現在の最新版は2024年3月の「Safari 17.4」で、JITなどエンジンを見直したことで高速化したほか、レイアウトエンジンを強化して縦書き表示にも対応しています。

Safariの特徴

Safariは高速なレンダリングエンジンを搭載し、ウェブページの読み込みが早いですが、それだけでなく、トラッキング防止機能やプライバシーレポートを提供し、ユーザーの個人情報を守るための機能が充実しています。

また、SafariAppleが開発しているだけにOSとの連携も強く、iOS、およびiPadOSとのシームレスな連携が可能となっています。

Safariの基本画面

Safariの起動時の基本画面です。

Safariの基本画面

①サイドバーボタン

クリックするとサイドバーが表示されます。

サイドバーではタブのグループや、ブックマーク、リーディングリストなどサイトを閲覧する時に便利なリスト表示が可能です。

②タブ管理機能

クリックすると現在開いているタブをサムネイル形式で一覧表示してくれるので、たくさんのタブを開いた時に目的のページを見つけやすくなります。

また、同じApple IDでログインしていればiOSiPad OSのSafariで開いているタブも表示することができます。

また、左隣りの「+」ボタンをクリックすると新しいタブが開きます。

Safariのタブを固定する方法

Safariでは誤って閉じたりしないようにタブを固定することができます。

固定したい場合、該当のタブ上で右クリックするとメニューが表示されるので「タブを固定」をクリックします。

Safariのタブを固定する方法

固定されると左側に寄り、アイコンだけの表示となります。解除したい場合は同様にタブ上でで右クリックして解除を選択すれば固定タブから解除されます。

Safariのタブを固定する方法

タブグループ機能の使い方

Safariに限らずブラウザを使っているとタブが大量に開いてる状況になることも多いかと思います。

Safariでは「タブグループ」という機能があり、タブをグループに分類することができるので、ニュース用、仕事用など利用用途に応じたグループでまとめることができます。

指定のタブをグループ化したい場合はタブグループに追加したいタブを右クリックすると表示されるメニューから「タブグループへ移動」を選択「新規タブグループ」を左クリックします。

Safariのタブグループ機能の使い方

サイトバーにタブグループが作成されます。

デフォルトでは「名称未設定」と表示されるので、クリックするとタブグループの名称を任意でつけることができます。

Safariのタブグループ機能の使い方

その他にも追加したいタブがあれば同様にしてタブグループに追加したり、新しいタブグループを作ってそこにまとめることが可能です。

リーディングリストに追加する

Safariでは後で読みたいページがあった場合、一時的に保存する機能として「リーディングリスト」機能があります。

リーティングリストに追加したい場合はブラウザの共有アイコンをクリックするとメニューが表示されるので、「リーディングリストに追加」をクリックするとリーティングリストに登録されます。

Safariのリーディングリスト機能の使い方

リーディングリストは左サイドバーからリストを表示することができます。

Safariで使える主なショートカット

Safariではキーボード操作で使えるショートカット機能が使えます。

ショートカットを利用することでマウスを使わずに素早い操作が可能なので、主なショートカットは覚えておくとよいでしょう。

一般的なショートカット

  • 新しいタブを開く: Command (⌘) + T
  • 新しいウィンドウを開く: Command (⌘) + N
  • タブを閉じる: Command (⌘) + W
  • ウィンドウを閉じる: Command (⌘) + Shift (⇧) + W
  • タブを再度開く: Command (⌘) + Shift (⇧) + T
  • タブ間を移動する: Control (⌃) + Tab または Control (⌃) + Shift (⇧) + Tab
  • 特定のタブに移動する: Command (⌘) + 数字 (1-9)

ナビゲーション

  • ページをリロード: Command (⌘) + R
  • ホームページに移動: Command (⌘) + Shift (⇧) + H
  • 前のページに戻る: Command (⌘) + 左矢印 (←)
  • 次のページに進む: Command (⌘) + 右矢印 (→)
  • URLバーに移動: Command (⌘) + L
  • 検索バーに移動: Command (⌘) + Option (⌥) + F

ブックマーク

  • 現在のページをブックマーク: Command (⌘) + D
  • ブックマークを表示: Command (⌘) + Option (⌥) + B
  • ブックマークサイドバーを表示/非表示: Command (⌘) + Shift (⇧) + B

その他の便利なショートカット

  • 履歴を表示: Command (⌘) + Y
  • 全画面表示: Control (⌃) + Command (⌘) + F
  • リーダー表示: Command (⌘) + Shift (⇧) + R
  • ダウンロードリストを表示: Option (⌥) + Command (⌘) + L
  • デベロッパーツールを表示: Option (⌥) + Command (⌘) + I

これらのショートカットを活用することで、Safariでのブラウジングがより効率的になります。

操作に慣れてきたらぜひ試してみてください。