マイナンバーカードがついにiPhoneに対応!利用できる機能やAndroidとの違いを解説

マイナンバーカードがついにiPhoneに対応!利用できる機能やAndroidとの違いを解説 Appleニュース
マイナンバーカードがついにiPhoneに対応!利用できる機能やAndroidとの違いを解説

iPhoneへのマイナンバーカードの機能が6月24日より開始しました。

ここではマイナンバーカードの機能が搭載されることでiPhoneでどんなことができるのか、また、既に利用できているAndroidとの違いも含めて解説します。

1.iPhoneとAndroidで共通して利用できる機能

iPhoneのマイナンバーカード | デジタル庁 ウェブサービス・アプリケーション

概要

マイナンバーカードをiPhoneに搭載すると、従来は物理カードを使っていた各種行政手続きがスマホだけで完結します。

主に「電子証明書機能」を活用し、オンラインでの本人確認や各種証明書の取得が可能です。以下のような場面で利用できます。

主な共通機能

  • マイナポータルへのログイン
    スマホ上の電子証明書を使い、マイナポータルに安全にログインできます。本人確認書類としてマイナンバーカードを読み込むことで、各種申請状況の確認や手続き履歴を閲覧できます。
  • オンライン署名(電子申請)
    税務申告、住民異動届などのオンライン申請で、スマホから電子署名を行えます。これまではカードリーダーとPCが必要でしたが、スマホ内蔵の電子証明書で完了するため、利便性が大幅に向上します。
  • コンビニ交付サービスの利用
    コンビニのマルチコピー機で住民票の写しや印鑑登録証明書を取得する際、スマホに登録した電子証明書を使って本人確認が行えます。物理カードを取り出さずに、スマホだけで証明書を発行可能です。
  • 医療・年金記録の確認
    マイナポータルを通じて、医療費通知や年金記録の閲覧ができます。スマホひとつで医療機関の受診履歴や年金情報をチェックできるため、情報管理が簡単になります。

セキュリティ面

  • 生体認証によるアクセス
    iPhoneではFace ID/Touch ID、Androidでは指紋認証や顔認証など、端末の生体認証を使って電子証明書を呼び出すため、パスワード入力の手間を省きつつ安全性も確保されています。
  • 暗号化と通信保護
    スマホ内に格納される電子証明書は暗号化され、通信時もSSL/TLSで保護されます。これにより、不正利用やなりすましのリスクを低減します。

2. iPhoneだけしか使えない機能

概要

2025年7月以降、iPhoneではAndroidより先行して「属性証明機能」を利用可能になります。これは、マイナンバーカード券面の氏名・生年月日・住所などを読み取って相手に送信し、対面での本人確認を行う仕組みです。

属性証明機能のポイント

  1. 対面確認アプリ(iOS版)の利用
    • デジタル庁が提供する「マイナンバーカード対面確認アプリ(iOS版)」をインストールすると、iPhoneのWalletに追加されたマイナンバーカード情報をスキャンできます。
    • これにより、銀行口座開設や携帯電話の新規契約など、従来は物理カードを直接提示して行っていた確認がスマホ上で完結します。
  2. カード読み取り不要で本人情報を送信
    • 「属性証明機能」を用いると、店舗や窓口に設置された専用リーダーにiPhoneをタッチするだけで、氏名や住所などの必要情報だけを送信でき、カードそのものを渡す必要がありません。
    • 相手に送る情報は必要最低限に制限できるため、プライバシー保護の観点でも優れています。
  3. 利便性が高い理由
    • iPhone一台を持ち歩くだけで、対面での本人確認が短時間で完了します。
    • おもに金融機関や不動産契約時など、対面での本人確認が必要な場面で活躍します。

今後のAndroid対応について

Android向けにも同等の「属性証明機能」を提供する計画がありますが、iPhoneで先行リリースされた後、Googleと協議のうえ実装される見込みです。

そのため、当面の間はiPhoneだけの機能となります。


3. 将来的に利用できる機能

概要

今後、iPhoneおよびAndroidの両方で導入が予定されている主な新機能には、「マイナ保険証」と「マイナ免許証」があります。これらは2025年夏以降に段階的に実装される見込みです。

マイナ保険証

  • 実証実験の開始時期
    2025年7月に一部医療機関で実証実験がスタートし、2025年9月ごろから本格運用が始まります。
  • 利用イメージ
    1. 医療機関にあるマイナンバーカード読み取り機に、スマホ用アタッチメント(リーダー)を装着。
    2. スマホをタッチすると、マイナンバーカードに格納された健康保険証情報が読み取られる。
    3. 従来の保険証カードを持ち歩かなくても、スマホだけで診察受付や会計が可能。
  • メリット
    • 紙の保険証の紛失リスクをなくせる
    • 保険証更新や再発行の手間を省ける
    • 緊急時にはスマホひとつで医療機関へアクセス可能

マイナ免許証

  • 連携機関とリリース予定
    警察庁と協議のうえ、2025年後半以降にリリースされる予定です。
  • 利用イメージ
    1. スマホのWalletなどにマイナンバーカードとしての免許証情報を登録。
    2. ドライブ時やスピード違反時の本人確認、レンタカー契約時などでスマホを提示するだけで免許証情報が読み取られる。
    3. 免許更新時期や違反履歴の通知などもスマホで自動管理される可能性がある。
  • メリット
    • 免許証を忘れても、スマホを見せるだけで本人確認完了
    • 盗難や紛失時のリスクを低減できる
    • 更新手続きなどの通知をスマホで受け取りやすくなる

その他の将来機能

  • マイナポイント連携強化
    • これまでのキャッシュレス決済連携に加え、さらなる還元策やキャンペーン連携が期待されています。
  • 居住地情報の自動連動
    • 住民異動届をスマホから提出すると、郵便・公共料金の契約変更が自動で反映される仕組みの実現が検討されています。

以上のように、スマートフォンでのマイナンバー活用は、現在すでに使える基本機能から、iPhone限定の対面確認機能、そして将来的に実現予定の保険証・免許証機能へと段階的に拡充されます。

スマホ一台を持ち歩くだけで、行政サービスや各種証明書の管理をより便利に、安全に行えるようになりそうです。

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