スイッチングハブとは？選び方やオススメ製品も解説

ネットワークの構築において、スイッチングハブは欠かせないデバイスです。

特に、ビジネスや家庭用ネットワークにおいて、安定した通信と効率的なデータのやり取りを実現するためには、適切なスイッチングハブを選ぶことが重要です。

ここではスイッチングハブの基本的な概要から、選ぶ際のポイントまでを詳しく解説します。

スイッチングハブとは？

スイッチングハブは、ネットワーク内の複数のデバイスを相互接続するための機器です。

各デバイス（パソコンやプリンターなど）がスイッチングハブに接続され、データのやり取りが効率的に行われるように制御されます。ネットワーク構成において、スイッチングハブは中心的な役割を果たし、データの送信先を自動的に判断して、適切なポートにデータを転送する機能を持っています。

スイッチングハブには、いくつかの種類があり、用途や管理方法に応じて選ぶことができます。

アンマネージドスイッチ
特に設定や管理が不要なシンプルなハブです。家庭用ネットワークや小規模なオフィスに適しており、接続するだけで自動的にネットワークが構成されます。
マネージドスイッチ
より高度なネットワーク設定や管理が可能なタイプです。企業向けに使用され、VLAN（仮想LAN）やQoS（通信品質の管理）など、特定の通信を優先する機能を備えています。
PoE（Power over Ethernet）対応スイッチ
電源ケーブルを使用せず、イーサネットケーブルを通じてデバイスに電力を供給する機能を持つスイッチです。IPカメラやワイヤレスアクセスポイントの設置に便利です。
ギガビットスイッチとファーストイーサネットスイッチ
ギガビットスイッチは1Gbps（ギガビット）の速度をサポートし、高速な通信が必要な場合に適しています。一方、ファーストイーサネットスイッチは100Mbps（メガビット）の速度で、一般的な家庭用ネットワークに向いています。

スイッチングハブを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

接続するデバイスの数に応じて、必要なポート数を選びます。小規模な家庭では5〜8ポート、中規模以上のオフィスでは24〜48ポートのハブが一般的です。

高速な通信が必要な場合、ギガビットスイッチが推奨されます。ストリーミングやデータの大量転送が多い環境では、高速なハブを選ぶことが重要です。

ネットワークの運用管理が必要な場合は、マネージドスイッチが適しています。逆に、シンプルな環境ではアンマネージドスイッチで十分です。

IPカメラやアクセスポイントのように、電源供給が必要なデバイスを使う場合、PoE対応のスイッチが便利です。

静かな環境を求めるなら、ファンレス設計のハブが最適です。特に家庭やオフィスでの使用において、騒音が気になる場合は重要なポイントとなります。

大規模な環境では、消費電力も考慮する必要があります。エネルギー効率の高い製品を選ぶことで、運用コストを抑えることができます。

マネージドスイッチは、特に企業向けにセキュリティ機能が充実しています。不正アクセスや攻撃からネットワークを保護するために、こうした機能が必要な場合があります。

スイッチングハブを選ぶ際は、設置環境やネットワークの規模も重要です。

家庭用ネットワーク vs 企業用ネットワーク
家庭用であれば、シンプルで価格も抑えられたアンマネージドスイッチが一般的です。企業用では、マネージドスイッチやPoE対応が推奨されます。
利用場所
オフィスやデータセンターでは、規模に応じたポート数や冗長性が求められるため、拡張性のあるハブを選ぶとよいでしょう。
拡張性の必要性
ネットワークの成長を見越して、将来的にポート数を増やす必要がある場合は、スタック可能なスイッチやモジュール式のスイッチを選択することが賢明です。