これまでWindowsを使っていた方がMacに変更した場合のデータの移行方法などを解説します。
「移行アシスタント」を使ってデータを引き継ぐ方法
WindowsからMacへデータを移行するにはいくつか方法がありますが、ここでは「移行アシスタント」機能を使った移行方法を解説します。
「移行アシスタント」機能とは?
「移行アシスタント」機能はWindows上にあるメールや連絡先、ブックマークや写真など各ファイル・データをネットワーク経由で簡単にコピーできる機能です。
この機能を使うことにより1つ1つファイルを移動しなくても一括で移行することが可能となります。
「移行アシスタント」機能を使うために必要な設定
「移行アシスタント」機能を使うにはまず、移行元となるWindowsマシンと移行先のMacを用意する必要があります。
そして両方のパソコンを同じネットワークにWi-Fi、もしくはEthernetで接続する必要があります。
そしてWindows側に「移行アシスタント」アプリをインストールします。
Windows側に「移行アシスタント」をインストールする方法
1.Appleが提供しているページにアクセスし、利用しているMacのOSバージョンに合わせた移行アシスタントアプリをダウンロードします。
Download Windows Migration Assistant v3.0.0.0 (Sonoma) – Apple サポート (日本)
2.ダウンロードしたファイルを起動するとインストーラーが起動するのでそれに沿ってインストールします。
インストールが完了したら「移行アシスタント」を起動してください。
これで準備ができたので、Mac側でデータの移行を進めていきます。
「移行アシスタント」機能の使い方
「移行アシスタント」機能はMacに標準アプリとして提供されているので、アプリケーションフォルダやLaunchpadから探して起動します。
起動したら「続ける」ボタンを押して進めます。
1.移行アシスタントが起動したら情報の転送方法が求められるので、「Windows PC」からを選択します。
2.移行元のWinowsマシンの名前が表示されたら、選択して「続ける」をクリックします。
もしマシンが表示されない場合は同じネットワークにつながっていない可能性が高いので確認してください。
3.Macにコードが表示されるので、移行元のWindowsのマシンで起動している移行アシスタントにそのコードを入力します。
4.Mac側の画面に「転送する情報を選択」という画面が表示されるので移行したいデータにチェックを入れて最後に「続ける」をクリックします。
5.最後にパスワードの入力画面が表示されるので、Macで設定しているログインパスワードを入力すればデータの移行が開始されます。
移行アシスタントで移行できるデータの一覧、移行できないものは?
移行アシスタントで移行できるデータは以下のようになっています。
Windsow(移行元) | Mac(移行先) |
ホームディレクトリのファイル | 「ホーム」フォルダ以下 |
Cドライブのファイル | 「共有」フォルダ以下 |
EdgeやChromeなどのブラウザのブックマーク | 「Safari」のブックマーク |
Windowsメール Outlook | 「メール」アプリ |
Outlook連絡先やアドレス帳 | 「連絡先」アプリ |
カレンダー、Outlookイベント | 「カレンダー」アプリ |
Outlookタスク | 「リマインダー」アプリ |
音楽 | 「ミュージック」アプリ |
ポッドキャスト | 「ポッドキャスト」アプリ |
オーディオブックなど | 「ブック」アプリ |
テレビ・映画等 | 「TV」アプリ |
各データは移行できますが、アプリケーションは互換性がないので移行することができないので注意が必要です。
Mac版でもあるアプリケーションであっても、Mac版をインストールする必要があります。
移行アシスタント以外で移行する方法
移行アシスタント以外で移行する方法もあります。
1.クラウドストレージでデータを移動する
GoogleドライブやDropboxなどクラウドストレージを使ってデータを同期させることで移行する方法です。
データが少ない時や元々ストレージをメインにデータを管理している方に有効です。
2.USBメモリやHDDなど物理保存のディスクで移動する
Macでは基本Windowsのフォーマット形式に対応しているので、USBメモリやHDDなどにWindowsから移したデータをMacに移す方法も可能です。
ただし4GB以上のファイルの場合はWindowsのフォーマットがexFATにしておく必要があります。
3.Windowsの共有フォルダからアクセスして移動する
Windowsでは「ネットワークと共有センター」から共有フォルダの設定ができるので設定してLANネットワークなどを利用して共有フォルダに設定されたデータを移すことができます。